xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

2015年俺が見たTVアニメ・ベスト5+α

さて、2015年の締めくくりに、今年も見たアニメのベスト5を書いてみようかな、と思います(去年は年明けになっちゃったけど今年こそは年内に…)。今年は冬に年を越した作品にも面白いのが多かったこともあり、昨年に始まった2クール目以降も対象に加える事にします。範囲は今年TVで放送されていて、視聴したメディア(TV, 配信、円盤等)の如何にかかわらず今年私が全話視聴した作品。具体的に言うと次の作品が対象です。

意外に結構今年はいろいろ見てましたね。去年の倍以上。では今年も惜しみなく1位から順番に紹介していきましょうか。

1位 「四月は君の嘘」(2クール目)

まあ、今年の本サイトを見ていた方ならほぼ明らかと思うのですが、1位は「四月は君の嘘」です。昨年第1クールを見た時点で1位としていたのですが、今年は第2クールで、私の感想としてはそれを大きく上回る、ダントツのベストでした。原作へのリスペクトと絵作りのセンス、演奏シーンの緻密さに音楽の素晴らしさ、そしてスタッフの情熱が結実した傑作であると思います。ドラマの王道を貫きつつも、情熱的かつ繊細な表現で傑作となった漫画原作と、その原作と同時進行でフィナーレに向かっていったアニメ共に、素晴らしい作品となりました。

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この作品については、桜が満開の時期を含めて何度も聖地巡礼をしましたし…。

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このアニメに関しては既に何度も語ったので、あえてもう一度詳細に語る必要はないとは思いますが(リンク参照)、涙腺をどこまで刺激してくれればいいのね、というくらいはまった作品でした。一度見てから再度1話から見ると、さらに切なくなってもう大変です。何周見ても素晴らしい。

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ところで、なぜかこの年末、この ↓ 影響で君嘘の単行本が品薄のようですが、尾田栄一郎効果凄いな。実写版に向けた大人の事情があるのかもしれないけど、結果として良いものを紹介してくれているのだから、嬉しいことです。これをきっかけに原作を読んだ人が、アニメ版も見てくれるといいな、と思います。

http://spotlight-media.jp/article/231069070183283686spotlight-media.jp

ちなみに実写化に対する私のスタンスはこちら。

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2位 「響け!ユーフォニアム

2位もこのサイトを読んでいる人なら想像はつくかと思いますが、ユーフォニアムですかねやはり。というわけで、音楽系作品がワンツーフィニッシュということになりました。

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こちらも宇治まで聖地巡礼に行ったりしたということもあり、なかなか思い出深い作品です。京アニ系で聖地巡礼に行ったのは「氷菓」以来かな。

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見はじめた最初は、おお、なんか綺麗で面白そうな作品だね、という感じだったのですが、8話のアレからぐいぐい引き込まれ、そのまま最後まで盛り上がってしまいました。実に熱いよね。そして実は久美子役の黒沢ともよの、力が抜けているシーンでの本当に力が抜けているようなナチュラルな演技が実にツボに入りました。総集編劇場版と二期も決まったようですし、楽しみ楽しみ。二期はいつからやるのかな?

そういえば先日ブライアン・キイ(笑)みたいなことを言って炎上マーケティングしてた人はどうなったのだろう? そんなことを言うなら楽器は一般的に女性のメタファーだからユーフォはやっぱりガチ百合なんだよ(違)。

3位 「SHIROBAKO」(2クール目)

実はSHIROBAKOの最初の数話を見た時、苦痛だったんですよ。そこまでアニメの制作現場ってのに興味があるわけでもなく、劇中で作ってるような作品はまあ、趣味じゃないし…という感じで「これは俺に合わない…」と思って、その先しばらく見てなかったのです。

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でもなんかみんな盛り上がっている雰囲気なので、Twitterで「SHIROBAKOって趣味に合わない感じなんだけど、一体何話まで見てから判断すべき?」と質問してみました。するとどうやら「12話まで見るべき」ということだったので、仕方なく12話までは文句言わずに見ることにしたのです。そんなことをしているうちに6話の「イデポン宮森発動篇」まで到達したところでやめられなくなり、A氏…じゃなくてK氏の出てくるところから始まる12話「えくそだす・クリスマス」まで来たところではしっかりはまってしまっていました。

そんなわけで第2クールもとても楽しませていただいたのですが、やっぱりこの作品のいいところってのは社会人の物語だってところかな。アニメといえば中学高校が舞台なのが多いわけだけれども、会社を舞台に新人から中堅どころ、そして往年のベテランまでがみんなで仕事をして結果を出していく姿を描く作品…ってところが素敵。そして23話の録音スタジオのシーンはいいよなぁ本当に。

ということで、諦めずに最後まで見てよかったよかった。

4位 「終物語

いや、実は私は「物語シリーズ」って見たことなかったんですよね。というところで、たまたま録画していた『終物語』1話の「おうぎフォーミュラ」(1時間版)を見て、「なんで今までこれ見なかったのだろう」といたく後悔したわけであります。で、まずはNetflixで「化物語」を見て、その後dアニメストアで「偽物語」→「猫物語(黒)」→「猫物語(白)」→「傾物語」→「囮物語」→「鬼物語」→「恋物語」→「花物語」と果てしなく見続けてついにキャッチアップ。

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で、結局MADOGATARI展にも行ってしまったという…。

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そんなわけで、このようなきっかけを作ってくれた、という点でも評価高いです。ところでハイパーキューブと対象性をモチーフにした老倉編のOPも良かったのですが、しのぶメイルのスタイリッシュなOPが実に最高でした。まだ原作の「終物語」って残ってるんだよね。分割2クールになるのかな?

それにしてもシリーズ中で時系列があまりに激しく前後しているので、こういう動画があると頭が整理できていいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=WNNPE7pJocAwww.youtube.com

5位 「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」

最初「なんだこれ」としか言いようのなかったこの作品。あまりにテンポが速くて、しかも1話の中で時系列が数年単位で行ったり来たりというスタイルで、一瞬でも目を離すとストーリーから置いていかれそう。

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ちょっと怪しい昭和40年代(劇中では「神化40年代」となっている)をベースに、どこかで見たようなスーパーヒーローやら怪物やら怪獣やら魔女っ子やらが全て実在する不思議な日本を舞台にした物語。所々に当時の実際の事件のエピソードを挟んでいるところが実に面白い(これは同じ時期にやっていた「ヤング ブラック・ジャック」もそうだったな)。そしてそのスーパーヒーローやら怪物やら怪獣やら魔女っ子やらを束ねる概念が「超人」。

この「超人」の持つ象徴性の一つは「核」なのは明らか。米軍が潜水艦の原動力に超人を使っていたり、まさに「リトルボーイ」だったり。最初はこれだけ話を広げて1クールで畳めるの、と思ったらさらに後半で新たなキャラやら概念やらが登場してきて、おいおい大丈夫かよ、と思ったのだけれども、来年の2クール目も決まったようでめでたしめでたし。

「面白くなりそうなパンチライン(謎)」との第一印象を信じて全話見続けてよかった。

劇中の音楽をまとめたこちらも実にいいですよ。

TVアニメ「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」神化・傑作曲集

TVアニメ「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」神化・傑作曲集

その他諸々

ここから先は順位をつけても仕方がなさそうなので、特に印象に残った作品をいくつか…。

アルドノア・ゼロ (2クール目)

いや、無茶苦茶面白かったんだよ、最終回直前までは…。澤野音楽最高だったし。でもね…最終回前の数回が、鳶に油揚げを攫われるというかなんというか(ミステリー作品において、物語終盤に出てきたキャラが犯人じゃダメだろ、ってのと同じことだと思うのよ)。いや、悪くないんだけどね。その直前までとのバランスがね…。ラストがああじゃなければ確実に上位だったと思うけど…。いや、面白いは面白いのよ、本当に。

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デス・パレード

これもなかなか面白かった。ストーリーの派手さはないけれども、ゲームの中で、死に至る記憶が取り戻されていく過程が実にいい。

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- シドニアの騎士 第九惑星戦役

ついに真のヒロイン、つむぎ登場。その姿は色々と放送禁止的にかわいい。これぞ◯◯のメタファーというか、そのものだ(笑)。そして声は洲崎綾。原作は完結したけどああなってよかった。3期やってほしいな。

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シドニアの騎士(15)<完> (アフタヌーンKC)

シドニアの騎士(15)<完> (アフタヌーンKC)

プラスティック・メモリーズ

面白かったけど、巷で言われているほどにははまれなかった。ネタ的に連想されるブレードランナー的なひねりはない分、素直でいい作品になっていたとは思います。雨宮天さん、来年はもう少し出てくれると嬉しいな。

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Charlotte

こちらも面白かったけど最終回はやっぱり唐突さが否定できなかったなぁ。回収していない伏線が結構あった気がするのは気のせい? 自分としてはやっぱりAB!の方が好きだったな(あれも結構突っ込みどころ満載ではあるけれども…)。

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ハッカドール THE あにめ~しょん

なんか大々的に評価するのはアレだけども、面白かったことは否定出来ない。っていうかかなり笑った。最終回にメガネほむほむさん再登場したのね。そして7話のKUROBAKO最高でした。

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これはびっくりした賞「シュタインズ・ゲート 再放送23話」

円盤持ってるにもかかわらず、あらためて偶然録画していたシュタインズ・ゲートの再放送だけれども、23話が新作「シュタインズ・ゲート0」に繋がる新作になっていたのはかなりびっくりしました。こういう事やっても別に作品の中では「アリ」なところがシュタインズ・ゲートの設定の便利なところだよね。

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「S;G 0」はPS Vitaで現在プレイ中(約30時間、4ルート目)なのですが、やっと本当の続編が出てきた感があってなかなか楽しんでいます。

特別賞「下ネタという概念が存在しない退屈な世界

というわけで、今年もバカアニメ的な特別賞としてはやはり「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」かな。「例のプール」やらEDでのDIY教室やらチンアナゴやらアレやらナニやら本当に「無茶しやがって…」的な表現への貪欲な挑戦は賞賛に値する。

こんな作品を松来未祐さんの遺作の一つにしてしまったことは本当にアレだけれども、アンナ・錦ノ宮先輩役の彼女の怪演は実に素晴らしかった。R.I.P.

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この上坂すみれ嬢の歌うED曲も、PV含め色々ひどかったけど名曲だ。

Inner Urge(初回限定盤)(DVD付)

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ということで、なんとか今年中に書き終わりました。

2016冬アニメはやはり「僕だけがいない街」に期待しているかな。先日出たばかりの原作7巻も読んだけれども、急激に話が転んだ前巻から一転して、じわりじわりとクライマックスに向けたエネルギーの充填を行っている感じで、おそらく最終巻となるのではないかと思っている次巻が楽しみです。

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それでは2016年もよろしくお願いいたいます。