xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

四月は君の嘘クラシックコンサートフィナーレ・兵庫公演

どうも、一度も参加しないまま「四月は君の嘘」のクラシックコンサートがどうも今回の2015年夏がフィナーレ、らしい。で、私としては、聖地である練馬文化センターでの公演に行くつもりで、チケットも取っていたのですよ。

ところが、今年の夏は無茶苦茶忙しく、夏に行こうと思っていたライブやらなんやらのイベントが片っ端から仕事で行けなくなる中、最後に残ったこの君嘘コンサートの日にまで仕事が入ってしまいました(しかも昼の追加公演も無理)。あまりの悔しさに、関西(兵庫)の公演ならなんとか行けそうということで、チケットを取って行くことにしたのです。

ところがこれも数日前の仕事で発生したトラブルで危ぶまれたのですが、意地でも行きたいという一心で無茶苦茶難しかったトラブルの原因を切り分け()、2日前にほぼ完璧な形に解決して何とか行けるようになったと、まあそういうわけです。

いや、一度は「四月は君の嘘」の音楽を生で聴いてみたいな、と思っていたのですが、今までのイベントも予定が合わなかったりチケットが取れなかったりで、そんなこんなしているうちにフィナーレになってしまい、今回が最後のチャンスだったのですよ。なんとか行けるようになって良かった。

で、開始時間から考えて日帰りで帰るのは多分無理もしくはかなり辛そうな感じだったので、関西に1泊するついでに「響け!ユーフォニアム」の聖地巡礼もしてくるか、ということも考えて、兵庫公演であるにもかかわらず宿は宇治にとったのです。

兵庫公演と言っても会場は西宮なので、コンサートが終わってから大阪(いつもの肥後橋界隈)で23時頃まで飲んでも、淀屋橋から京阪で普通に宇治まで帰れそうだったので、まあ大丈夫かな、と。まあこんなわけで、2015年音楽系アニメを堪能する旅、となったわけです。

さしあたって、ユーフォニアムの件は別の記事で書くことにして、ここでは君嘘コンサートファイナルについて書こうと思います。

会場は兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール。宇治から京都、梅田経由で1時間少々の予定でしたが、奈良線が遅れて着いた時はすでに開場してました。

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中は結構大きなクラシックホール。プロジェクターが設置されていて、君嘘のPVを流してました。パンフのこの荒川先生のイラストいいですよね。

セットリストはこんな感じ。

  1. ショパン 練習曲 Op.10-12 <革命のエチュード>(ピアノ 阪田知樹)
  2. クライスラー / ラフマニノフ編 愛の悲しみ ピアノ独奏版(ピアノ 阪田知樹)
  3. クライスラー 愛の悲しみ (ヴァイオリン 篠原悠那、ピアノ 河地恵理子)
  4. ドビュッシー 月の光 (ピアノ 阪田知樹)
  5. ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番 <月光> 第三楽章(ピアノ 阪田知樹)
  6. スクリャービン エチュード 嬰ニ短調 作品8-12(ピアノ 阪田知樹)
  7. 7!!「オレンジ」アコースティックバージョン(ボーカル NANAE、ヴァイオリン 篠原悠那、ピアノ 阪田知樹)
  8. サン・サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ(ヴァイオリン 篠原悠那、ピアノ 河地恵理子)
  9. ショパン / イザイ編 バラード1番(ヴァイオリン 篠原悠那、ピアノ 阪田知樹)
  10. クライスラー 愛の喜び (ヴァイオリン 篠原悠那、ピアノ 阪田知樹)[パンフレットには記載なし]

かをりと公生のモデルアーティストの篠原悠那さんと阪田知樹さんの演奏を中心にした流れで、とてもいいセットリストだったと思います。そして何と言っても、やはり来たか! なショパンバラード1番、しかもイザイ編の方。

合間に何度かMCがありました。坂田さんが喋りまくっているのに篠原さんがひたすら寡黙で(これでもこの1年でかなりトーク能力が付いたらしい)、君嘘での配役の雰囲気とは逆な感じがまた面白かったと思います。

最初は相座武士版Op.10-12。そして「愛の悲しみ」2バージョン。なんかこの曲を聴いているだけでもう一度中盤のドラマを見たくなってきます。篠原さんはかをりを思わせる白いドレスが素敵。かをりの音楽と、演奏する動きを紡ぎ出したのはこの人なんだなぁ、と思いながら見とれていました。

まあ、「月の光」のあたりで私の後ろにリアル渡くんがいたのか、いびきが気になってちと残念でしたが、隣にいた人が起こそうとしていたのも実にリアル渡くん。リアルイケメンだったのかどうかは未確認(笑)。「月光」第三楽章あたりで、曲調から目覚めた感じ。良かった。

そして井川絵見版のスクリャービンエチュード嬰ニ短調8-12。MCで阪田さんが、一番難しかったのは的な話で「女性らしく弾いて」というリクエストが一番難しかったと語ってましたが、そうなんだろうなぁ。そしてこの曲を聴くと、ドラマ終盤のあれやこれが脳裏に浮かび始めます。

ここで一曲だけポップスモードに入り、公生とかをり伴奏的な「オレンジ」。何度聴いてもいい曲だ。神奈川県民ながら知らなかったけど、最近のTVKsaku sakuって7!!のNANAEさんがMCやっているのね。今度久々に見てみよう(欠かさず見ていたのは木村カエラ時代だからなぁ)。8月26日からiTunes Storeでヴァイオリン、ピアノ伴奏バージョンが配信開始とのこと。ダウンロードしましたが実にいい曲です。

そして、「序奏とロンド・カプリチオーソ」。先日も考察したけど、結局この曲を選んだのってどういう理由なんだろうね。病院の屋上で「アゲイン」から引き出した部分に差し掛かるとまたなんか涙腺が…。

そしてショパンバラード1番、イザイ編のヴァイオリンとの協奏バージョン。これ、ヴァイオリンが本当に大変な編曲だよね。MCでも話されていたけどピアノの右手をほぼそのままヴァイオリンに持ってきているので大変さがハンパなさそう。何しろ、キーを叩けば音が出る楽器と、弓を動かさないと音が出ない上にフレットレスな楽器ではハンデがありすぎるよなぁ。途中から最終回の画像がプロジェクターに投影されて、何とも素晴らしい演奏でした。

あらためてこの曲をイザイ編で生で聴くと、アニメ最終回でのあの演奏の編曲と演出の偉大さを感じますね。バラード1番イザイ編のヴァイオリンとの協奏をベースに、一番ハーモニーが美しく軽やかに響く場所を、ちょうどストーリーの中でのかをりとのヴァイオリン協奏部分に持ってきて、しかもさらに編曲を加えた上で「かをりの演奏」らしくしている。これはやはり音楽担当の横山克さんの仕事なのかな。凄い。

そしてアンコールではないんだけどアンコール的な位置づけの最後の曲は「愛の喜び」。ああ、この曲を聴くと、やはりスピンオフ小説「六人のエチュード」の渡編の映像化をして欲しくなるな(しつこい?)。

そんなわけで、実に素晴らしい、あっという間の2時間でした。そしてやっぱり「四月は君の嘘」はいいアニメだったなぁ。と思いかえすのでした。

この後は梅田に移動して、西梅田から肥後橋へ。最近大阪に行くといつもここで飲んでる気がする立ち飲み屋の「わすれな草」で飲みました。このホルモン煮込みが最高なんだよね。

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シメのチキンカレーリゾットとか、この上に乗ったオムレツを「ふわさっ」と開く感触がもう快感に近い。オススメのお店です。

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ということで予定通り、淀屋橋駅から京阪に乗って、無事に宇治に戻りました。雨が激しかったなぁ。

ちなみにユーフォニアム聖地巡礼の件はこちらから。

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(追記)そういえば、「アニメスタイル006」の「四月は君の嘘」特集、文字情報や設定情報などのクオリティが凄いですね。おっさん的にはこの情報密度はかつての「アニメック」を彷彿させる…というか超えてる気がします。「四月は君の嘘」が好きな人は必携な感じです。超おすすめ。

アニメスタイル006 (メディアパルムック)

アニメスタイル006 (メディアパルムック)

ところでこのブログを書くにあたって再度最終回を2度ほど見たんだけど、本当に最終回は総力戦体制で、なんと監督まで原画を書いているのね。制作進行→演出系の人のはずなのに。同じ期間にやってた「SHIROBAKO」とか見ていると、なんか色々想像してしまいます(笑)。そういえば「アニメスタイル006」のSHIROBAKO特集も凄い。何しろメイン記事だし。


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