xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

7年前の自律神経失調的な日々(7):生活改善は効果があった?

7年前に体調を崩していた時の話、第7回です。

6月に最初に感じた体の不調は、夏に入ると次第に悪化8月にはついにベッドから起き上がれなくなりました。ネットの情報などを精査していくつかの生活改善方針を決めました。その続きです。

生活改善の結果

旅行が潰れたために2週間ほど空いた休暇はまだ半分以上残っています。私はとりあえず、前回の記事で触れた生活改善計画をテストする期間として、これを充てることにしました。

とは言っても、とても不安です。もし休暇が終わってもこのままの状況が続けば、まず正常な仕事はできません。休み前も、フレックスだったのをいいことに、なんとか体調の悪い日に短く勤務して、体調の良い日にその分を充当するというようなことをしていたのですが、明らかに仕事の能率は最低でした。こんな状況がしばらく続けば、そのうち色々問題となることは明らかと思っていたのですが、今の状況ではそもそも職場に行くこと自体が困難です。

そのような状態に陥った場合の例もたくさんネットで見ました。この生活改善が効果なければ、おそらく私も同じ道をたどる可能性があると思いましたが、逆に言えば一分一秒を争う急病なわけでもなく、他に有望な選択肢があるわけでもないので、ダメ元でやってみた、というのが正直なところかもしれません。

この後の数日の記憶は私の中からすっぽり抜けています。記録もほとんど何もありません。多分、ベッドの上でひたすらネットを徘徊して落ち込んだり、不安で妄想したりと、ろくでもない日々を送ったのではないかと思います。そんな毎日を続けて1週間ほど経った後、なんか、少し体が軽くなってきた気がしました。

休暇の最終日である日曜日。朝目覚めてみると…体が軽くて外に出られるかもしれない。そんな気がしました。嫁に話して、多摩川の河川敷まで一緒に歩いてみることにしました。途中でコンビニに寄って、おにぎりを買って、河川敷で二人で食べました。

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青く澄んだ空はとてもきれいで、久しぶりに感じる外の空気はとても気持ちいい。そしてサイクリングロードを走る自転車を見て、もう立ち上がれなくなった時に、二度と自転車にも乗れないかも知れないんじゃないか、と考えたことを思い出しました。この調子で回復していければ、ここを走ることができるのもそれほど先ではないと思いました。

9月に入って

たしかに生活改善には効果があったのかもしれません。しかし、それでめでたく健康になったというわけではなく、なんとか外に出られて、職場に行けて、ということが可能となったに過ぎません。言ってみれば、8月前半頃の体調に戻っただけ、という感じです。相変わらず疲労感は続き、時折目眩はやってきて、地面はスポンジのように歪み、電車にのることは恐怖を伴うものでした。この手の症状は、原因がなくなったとしてもかなり長期間にわたって異常が残ることはあるようなので、もしかするとそういうものかもしれません。

しかし重要な事は、最悪な状態からは間違いなく改善したということです。生活改善が良かったのか、あるいはもともと一過性のものだったのかはわかりませんが、とりあえず生活改善はそのまま続けることにしました。仕事については、フレックスで今まで遅めに出ていたのですが、休み明けからは出来る限り朝早く出勤することにしました。しかし、体調が悪くて遅刻してしまった場合にフレックスは便利なので、それ自体は続けてもらうことにして、なんとか社会復帰を果たすことはできたのです。

そして、2度のロジックボード交換にも関わらず一向に解決する気配のなかったMacbookの電源瞬断問題、今度こそ豪快に中身ががっさり交換されて返ってきました(キーボードやトラックパッドの付いているボディ上面、ディスプレイベゼル、ロジックボード、ヒートシンク、温度センサー周りなどが全て交換)。どうやらこれで改善したみたい。

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体調最悪の時に見た悪夢のように、人間もこんな感じで調子悪いパーツをがっさり交換できれば楽なのかもしれないけど、まあそういうわけにもいかないからねぇ…。

ともあれ、まだ体調不良の根本原因はつかめておらず、症状もかなり残っているものの、とりあえず社会復帰だけは何とかすることができました。突然の旅行中止などもあったものの、この苦しい2週間を支えてくれた嫁には感謝感激でした。ありがとう。

「一人の歌」

本当にしんどかった時には、とても音楽を聴く気にもならなかったのですが、少しずつ回復するに従って、音楽を聴く余裕も出てきました。そんな最初の頃に一番身に染みた曲は、またしても矢野絢子さんの「一人の歌」でした。

あなたがどんなに悲しくても
僕にそれは伝わらない
あなたの視界が歪んでも
それはあなたの世界だもの

一見冷たく突き放すようにも聴こえるこの言葉が、なぜだかわからないけれどもとても優しく思えて、何度も何度も聴きかえしました。

あなたがそこにいなくても
きっと僕は立ち上がるだろう
あなたがどこかで歩いてるから
僕もまた歩き出すだろう

そう。また歩き出すのです。

この曲も2ndメジャーアルバムの「窓の日」に収録されています。ぜひ。

一人の歌

一人の歌

続く。