xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

7年前の自律神経失調的な日々(6):悪夢を乗り越えるために

7年前に体調を崩していた時の話、第6回です。

6月に初めて感じた軽い体調不良は、夏が来るにしたがって次第に重い症状へと変化し、原因のわからないままメンタル状態も悪化、ついに一日中ベッドから起き上がることが難しくなるまでになりました。そんな中、ネガティブな情報に押しつぶされそうになりながらもネットを徘徊し、次のように自分の状態を分析しました

  • 今の自分の状況に一番マッチしているようにみえるのは自律神経失調症と呼ばれるものだ。
  • しかし、自律神経失調症という名前の病気は存在しない。それは症状の状態であり、たとえば心臓が止まることを心臓麻痺と呼ぶようなものだ。背後には何らかの原因があり、その結果として自律神経のバランスが崩れ、不定愁訴と呼ばれる、外部からは検証の難しい主観的で多様な症状を発生させる
  • 一部の症状はパニック障害とも似た部分もあるようだ。しかし完全に一致するわけではない。
  • 抑鬱状態は他の症状よりも後から出てきた。したがって、おそらくこの不定愁訴を原因として発生しているものであり、逆ではないと思う。よって鬱病とは思えない。

そんな続きです。

それは悪夢なのか?

前回書いた内容を読むと、休暇の序盤だけがネットの情報に混乱し、後は冷静に考察を進めたようにも読めてしまいますが、もちろんそんなことはありません。ネットに遍在するネガティブ情報はメンタル面を強く揺さぶります。

そんな中で見た、今でも覚えている夢があります。

不思議なお店?のような場所に私はいました。そこのショーケースには、人体のぶつ切りみたいなものが並んでました。しかし、血が滴るような感じではなく、例のプラスティネーションみたいな感じで、ガラスのショーケースの中に無造作に置いてあるのです。

店員さん?が、「試しますか?」と言ったので、試させてもらうことにしました。そのぶつ切りの中の頭みたいなものの皮をジッパーのようにベリベリ開いて、そこに私の脳みそを突っ込んでくれたのです。


すると…、頭の中にあったモヤモヤが全て抜け落ちたような感覚。周囲の景色がまるで輝いているようです。

これが健康というものなのか…。

と思って目が覚めました。今、その光景をリアルに想像すると、悪夢のようにも思えるのですが、あの時は本当に爽快な目覚めで、しばらくは夢と現実が区別できず、その喜びにしばらく感動に浸っていました。

血が巡ってきて、体が重いこと、頭が重いこと、ベッドに寝ていることに気がつきます。現実を把握して、やっと今の体験が夢であった事を悟り、私はがっかりしました。

目が覚めた後の現実の方が、悪夢だったのです。

やれることはやってみよう

この「悪夢」はそれでも、久々の健康な感覚の記憶を置いていってくれました。あれを取り戻すにはどうすればいいのか。時間だけはたっぷりあるので、再びネットに浸ってさまざまなWebサイトを徘徊しました。

今のこの体調には何か原因があるに違いない。なので、原因という可能性があって簡単にやめられるもの、変えられることはなんでも変えてみよう、と思いました。原因を究明するには一つ一つ色々な要素を試せばよいのでしょうが、今の私には治ることのほうがはるかに優先度が高いのです。なので、全部一気に試します。

前回触れたような怪しい医者の言うことでも、その背景にはきっと何らかの事例があったはすです。「何でもかんでもそれが原因だ」はインチキかもしれないけれども、それで治った人はきっと何人かいたのでしょう。だから、怪しさの判断はちょっと横において、実現が容易そうなことはとにかくやってみることにしました。

そうして始めたのが、次のような生活改善です。もっとたくさんやった気がしますが、記憶に残っている限りで並べてみます。

  • 不規則な生活は自律神経によくないらしいので、早寝早起きの習慣をつけることにしました。それまで勤務体系がフレックスだったので、この体調が悪い中、満員電車に乗らずにすんで助かっていたのですが、それは症状改善には役立っていたか疑問です。まずはこの休暇期間から早寝早起きを徹底することにしました。
  • 風邪薬を漢方に変えることにしました。今まで飲んでいたイブプロフェンを基本とした総合感冒薬は、微熱が続くような症状には効果ないようなので、こういう不調に効くという意見もネットにあった、漢方薬柴胡桂枝湯に変えました。
  • MacBookの下に断熱シートを敷いて使うことにしました。症状の現れる5月頃まで使ってたThinkPadに比べ、MacBookは下の面がかなり熱くなっていて、これがベッドやソファで使う際に、太もものあたりをかなり温めていました。関係ないかもしれないけれども、もしかすると体の一部だけを異様に温めるのは自律神経に何らかの影響があるかもしれません。下にAmazonで買った断熱シートを敷いたところ、温度はだいぶ改善されたので、これを使うことに。
  • ペットボトルのお茶を大量に飲んだり、コーヒーを飲むことをやめました。これも関係ないかもしれないけれども、ごく一部で思い当たる節のあったパニック障害の症状は、カフェインによって悪化するそうです。水分は水や白湯を飲むことにしました。
  • 酒は体調が特に悪化した8月の中旬から飲んでいなかったので、関係ないかもしれないけれどもそれを継続することにしました。

しばらく続けて効果がなければ、さらに色々試してみるつもりで、さらにネットの徘徊を続けつつ、生活改善を始めてみました。それにしても、玄関までたどり着ければ、寝込んでいてもいろんな物が買えるAmazonって、本当にこういう時には助かります。

続く。