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xckb的雑記帳

15年ほどWeb日記をつけ続けていたのですが2012年で一旦休止、1年半ほど休んで新天地でぼちぼちのんびりまた始めてみることにしました。

7年前の自律神経失調的な日々(5):ネット検索という沼には宝も埋もれている

7年前に体調を崩していた時の話、第5回です。

6月頭に初めて感じた体調の異常は、7月から8月にかけて徐々に悪化していき、それにともなってメンタル面も悪化していきました。そしてついにベッドから起き上がることすら難しくなった私は、体調不良による休暇と、もともと旅行に行く予定だった休暇を合わせた約2週間の休暇で途方に暮れていました。その続きです。

ネットの呪詛に心が折れる前に

起き上がることも困難で、ただひたすらベッドに寝ているだけの生活では、いつも以上にノートPCでネットを徘徊することが日常そのものとなりました。とにかく自分の体調についてひたすら謎な状態が続いている状況では、そういう情報を検索して探し始めるわけです。

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そうするとわかることは、私のような症状になった人は一生治ることはなく、仕事も失い家庭も失い、悲惨な運命が待っているということです。いや、冗談じゃなくてそういう体験談が、ネットには山ほど載っているわけです。まあ、メンタル的に落ち込んでいるから余計ネガティブな話が印象に残るだけかもしれないのですが…。とにかく、悲惨な運命はたくさん載っているものの、完治した…とまではいかなくてもいいけど、せめて人並に暮らせるようになった、みたいな具体的な話はあまり載っていない、もしくは目立たないのです。

私がこういう文章を、体験から7年も経ってから今更したためているのも、あの頃のことを思い出して、一つでもポジティブな体験談をネットの上に増やしたいという思うからです。紆余曲折は有りましたが、私は問題発生から10ヶ月ほどでほぼ治りました。もちろん、私と全く同じ方法で治る人は少ないと思いますが、それでも「治らないんだ」と簡単に諦める前に、ネットの呪詛に心が折れる前に、もっとポジティブに色々試してみようよ、ということを言いたいのです。


はじめのうちは、ネガティブな話がどんどん心のなかに堆積していって、どんどんそれに押しつぶされそうになりましたが、そのうち「これじゃいけない」と思うようになりました。そこで、悲惨な話はできるだけフィルターして、情報として有用なものを取捨選択してみるようにしてみました。

まずは、自分の今の状況についてです。めまい、フラつき、疲労感、倦怠感など様々な症状があったのですが、

  • 今の自分の状況に一番マッチしているようにみえるのは自律神経失調症と呼ばれるものだ。
  • しかし、自律神経失調症という名前の病気は存在しない。それは症状の状態であり、たとえば心臓が止まることを心臓麻痺と呼ぶようなものだ。背後には何らかの原因があり、その結果として自律神経のバランスが崩れ、不定愁訴と呼ばれる、外部からは検証の難しい主観的で多様な症状を発生させる
  • 一部の症状はパニック障害とも似た部分もあるようだ。しかし完全に一致するわけではない。
  • 抑鬱状態は他の症状よりも後から出てきた。したがって、おそらくこの不定愁訴を原因として発生しているものであり、逆ではないと思う。よって鬱病とは思えない。

以上のように分析してみました。

無責任な万能論

そしてこの流れでネットの検索をはじめて、まず最初に気がついたことは、自律神経失調症不定愁訴には、藁をもつかむ思いの患者たちには残酷な、胡散臭い言説がたくさん存在するということです。たとえば、「自律神経失調症的なものは実は◯◯が原因で起こっていて、それを解決すれば完治する」というノリの主張をする医者が、自分のサイトで語るだけではなく、なんか微妙に信用できそうなテレビ番組で語ったりしているわけです。で、その先生の医院には全国から患者が押し寄せているとかなんとか。

なんか疑似科学方面でよく見る感じのロジックで怪しい。もし本当にそうであるなら、なんで自分の小さな医院でしかその治療がされてないの? 論文を発表したりして、その治療法が全世界に広がり、多くの人が助かる方向に行動を起こす気はないの?

で、ためしにそういう医者の医院の評判とかを検索してみると、恐ろしいほど何も出てこなかったりします。全国から患者が押し寄せるほど評判がいいのであれば、口コミの一つや二つ位あっても良さそうなものですが、全く見当たらない。そして色々検索しているうちに、その医院の名前が入った2ちゃんねるのスレッドのURLを発見。

そしてモリタポdat落ちした2ちゃんねる過去ログを掘り起こしてみると、最初は藁にもすがる思いで医院を訪れたスレ主が、何でもかんでも◯◯のせいと診断する医者がいい加減な治療を行っている姿に失望するまでの体験談が書かれていたりするものを発見してしまったりするわけです。

こうやって、明確な目的意識のもとに情報を取捨選択して掘り起こしていくと、ネットは気分を落ち込ませるためのメンヘル体験談を自虐的に眺める場所から、有用な情報が埋もれた金鉱に変化します。さて、もう少し頑張ってみようと。

続く。