はじめに
さて、約5年前に書いたこの記事、未だに結構読まれているのではありますが、さすがに5年も経つといろいろ内容が古くなるので、そろそろアップデートをしておきたいと思います。
なお、妊婦さんはカフェインを控えた方が良いらしいという点では一緒ですが、それ以外にも色々考えるべきことが多いので、この記事では対象外です。すみません。
この5年で、デカフェ製品に関する日本の事情は大きく変化しました。例のエナジードリンク関係の諸々の話の影響か、世間にデカフェ製品に関する需要が増してきている関係で、状況はだいぶ良くなりました。
一方で、例の騒ぎは本当にエナジードリンクがあれほど一方的に悪者にされるべきものだったのか、疑問を持っています。ドリンクのメーカーが言っていたとおり、エナジードリンクは他の飲料に比べ、さほど突出してカフェインの含有量が高いわけではありません。むしろ安易なカフェインの大量摂取の危険に関しては、緑茶のペットボトルのほうがずっと可能性が高いと考えています。
まあこういうことを言うと、緑茶は健康に良い部分はあるのでそこまで言うのはおかしい的な反応を貰うこともよくあるのですが、常識的に、アルコールに弱い人に、ポリフェノールが健康に良いからと赤ワインを勧めませんよね。「アルコール中毒の危険性があるから酒の飲み過ぎに注意しましょう」的なことを言う人に、蒸留酒はプリン体が入っていないからたくさん飲んでも大丈夫、とか言いませんよね。それとこれとは別の話です。
ということで、エナジードリンクの件が本当にエナジードリンクだけが悪いのかは謎ですし、エナジードリンクのみの危険を強調しすぎることは事の本質を見誤る可能性もあると思うのですが、カフェインを含む飲食物には危険性もある、ということを世間に知らしめる結果にはなってくれたようで、先述のように5年前と比較して、圧倒的にデカフェ製品の入手は容易となりました。
そもそもの経緯も再掲しておくと、12年ほど前(記事を書いたのが5年前+その時点から7年前)に自律神経失調状態になった自分は、結局長期間の試行錯誤と実験の末にカフェインが原因であるらしいことを発見し、デカフェ生活に移行することで症状を改善した…ということをまとめて書いたのがこちらの記事から始まる一連のレポートです。
その最後におまけとしてつけたのが最初に紹介した記事でした。まあ、概ね今でも大筋は異なっていなかったりするのだけれども、最近の事情で(概ね好ましい方向で)変わった部分を更新しておきたい、というわけです。
コーヒー
まずはコーヒーについて。コーヒーに関しては、先の記事では次のように書いたのですが…。
コーヒーはデカフェを飲めばいいのでは、と思われるかもしれませんが、デカフェは100%カフェインを除くものではなく、多少ながら残ります。また、コーヒーはその他の成分もいろいろな効果を持っているのではと疑っているため、デカフェでも安心できません。残念ながらコーヒーとは距離を置かざるを得ません。
最近はデカフェの技術もいろいろと改善されているようで、カフェイン残留率0.1%以下の製品も広く売られるようになっています。以前のように3%〜5%もカフェインが残っていると言われると、それはちょっとなぁ、と思うのですが、0.1%となれば流石に量の問題、1000分の1以下なら大丈夫なのでは、という認識になってきます。そうなってくると、やはりもともとコーヒーが好きだった人間としては、試してみたいわけです。
(ちなみに写真のカヌレは大丈夫ですが、カヌレも時々チョコレートや抹茶が入ったものがあるので注意だったりします)
そんなわけではありますが、以前デカフェ生活に移行した際に、コーヒー関係の色々なグッズを全部処分してしまったため、ある程度美味しいコーヒーを手軽に飲むには、個別のドリップパックになったコーヒーがお手軽です。ということで、今飲んでいるのはこちらの商品。だいたいコストは1杯50円程度。